三線は重厚な600年余の歴史に育まれ、琉球王朝文化の華を咲かせ、沖縄の芸能文化の中心的存在として今も多くの人々に愛されております。しかしながら県内の三線製作界は職人の高齢化、後継者問題、技術の離承、販路開拓、原材料の枯渇、経営の脆弱性及び社会的地位向上等の問題が山積しており、個々の三線店では対処できなくなりつつあります。
これらの問題を解決するには、個人では限界があり、組織的に活動を行わなければならないとの機運が高まってきました。
勇志が幾度も会合を重ねた結果、事業協同組合を設立して諸問題に対処するのが最も望ましい結論が出て、中小企業等共同組合法に則り組織化をはかることになりました。
当組合は、今まで、なしえなかった事を少しずつですが進めています。ナンバリング、三線展示会など。沖縄の三線製作の技術を今以上に向上させることを目標にし、若い世代にも今まで培った技を継承していくことも私たちの務めだと思います、これからも魂を込めた三線を作り、みなさんに信頼され、愛される組合になれるよう、会員一同、頑張っていきたいと思っています。
沖縄県三線製作事業協同組合
代表理事 渡慶次 道政