第6回県産三線ブランド化委員会 議事録要旨

1.委員発言(発言順、敬称略)

司会
これより平成29年度 第6回 県産三線普及ブランド化委員会を始めたいと思います。開会の挨拶を渡慶次委員長からお願いいたします。

渡慶次 道政
理事長の渡慶次です。第6回目の今回は、今年度の締めくくりとなります。朝晩の寒さが厳しい季節ですが、先生方もお体に注意しながらご尽力いただければと思います。先生方の知識を組合活動に反映させていただくことを改めて感謝申し上げます。次年度もあと3回委員会がございますので、先生方のお力添えを賜り、組合がより良い方向へ行くよう、よろしくお願いいたします。それでは第6回 県産三線普及ブランド化委員会を開会します。

司会
それでははじめに、伝統的工芸品申出書について、事務局の仲嶺からご説明させていただきます。

仲嶺 幹
お忙しいところを、みなさん大変ありがとうございます。今回のブランド化事業の大きな柱の一つである国の伝統的工芸製品の指定に向けて、現在書類の作成に取り組んでいます。本日はその一部を抜粋してご紹介させていただきます。伝統的工芸品指定申出書について、初めに伝統的工芸品の定義を読み上げます。伝統的工芸製品産業の振興に関する法律(伝産法)に基づき、五つの指定要件がございます。(1)主として日常生活の用に供されるものであること。(2)製造過程の主要部分が手工業的であること。(3)伝統的な技術または技法(技術または技法が100年以上の歴史を有し、今日まで継続していること)が用いられていること。(4)伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられていること。(5)一定の地域において、少なくない者がその製造に携わっていること(産地形成)。以上の要件が必要とされています。次に、三線がこの要件をどのように満たしているかを説明させていただきます。沖縄の人々は三線を実用的な楽器としてのみならず、道徳的思想の下、その存在を擬人化・神格化しようと心みた記録も残っています。また、三線を床の間に飾り、家宝として代々受け継いでいる方も多く存在します。平成15年7月にまとめられた県民意識調査によると、沖縄県民の約3分の1が三線を保持しているとの結果が出ており、さらに平成28年度に当組合が行った電話アンケートでは、沖縄県民の三線保有率は一人当たり0.79挺という結果も出ております。これらのことから、三線は沖縄県民の生活に密着しているため、一つ目の要件を満たしていると考えております。
続きまして、三線の製作工程の一部を紹介させていただきます。三線の棹の原材料は黒檀、イスノキ、カリン。モクマオウ、紫檀、またはこれらと同等の材質を有する用材です。作業工程は、荒割アラワチ、カンナがけ・墨付け、中割ナカワチ・切り出し、削り出し、研磨(仕上げ)の5つの工程があります。荒割アラワチ中割ナカワチの作業では大きな電動ノコギリを使いますが、カンナがけや墨付け、削り出しの作業はほとんど手作業で行われます。研磨(仕上げ)の作業を終えたら、棹に塗りを施します。塗料の原材料は漆、合成漆、ウレタン等です。刻苧埋め・錆付け、下地、中塗り、上塗りと呼ばれる工程を経て塗りが仕上がると、三線の棹の完成です。
次に、チーガの原材料はイヌマキ、こちらは沖縄でチャーギと呼ばれています。その他、カリン、ソウシジュ、クワノキ、またはこれらと同等の材質を有する用材です。作業工程は、荒割アラワチ、墨打ち、木組み、中割ナカワチ、削り出し、仕上げ、以上6つの工程を経て完成します。完成したチーガには、蛇皮を張る、皮張りの工程を施します。その他、胴巻きやカラクイ製作の手順がございますが、今回は割愛させていただきます。チル、絃については、絹糸、ナイロン、テトロンなどをより合わせて作られています。ウマは竹等が使用されています。それぞれを製作した後、棹、カラクイ、チーガ、糸掛、チル、ウマを組み立てて三線が完成します。ほとんど手作業で製作されていることから、(2)の要件を満たしていることがお分かりいただけると思います。続きまして、「爪裏取りチミウラドゥイ」、「トゥーイ取り」、「くさび張り」について、技術・技法の確立された年代についてご紹介します。「爪裏取りチミウラドゥイ」とは、三線の棹と胴の接合部分に飾り彫りを施すという技法です。この技法はおよそ16世紀頃に確立されました。次に、「トゥーイ取り」とは、三線の弦を指で押さえる部分を少し削り、雑音が生じるのを防ぐ技法です。こちらも16世紀に確立されました。さらに、「くさび張り」の技法についてですが、まず蛇皮を水につけ形成した後、麻布を縫い付けて乾燥させ、その後チーガの木枠に蛇皮を被せ、くさびを用いて皮の張り具合を調整し、皮張りを行います。こちらは、三線が沖縄に伝来した当初から同じ技法が使用されていると考えられています。くさび張りの技術の継承については、明治17年8月に沖縄県から購入され、現在東京国立博物館が所蔵する「東博蛇皮線トウハクジャヒセン」と呼ばれる三線の例がございます。平成29年2月22日、12月21日の2回、東博蛇皮線トウハクジャヒセンの調査を行い、「くさび張り」の痕跡を確認しました。よって、三線製作の技術が100年以上継承されていることが証明され、(3)の要件を満たしております。さらに、県博文化遺産三線製作、三線の復元事業において、166年前に製作された盛嶋開鐘モリシマケージョーおよび先ほど紹介した東博蛇皮線トウハクジャヒセンの棹に黒檀が使われていることから、主たる原材料が100年以上の歴史を有し、(4)の条件を満たしています。最後に、当組合が平成28年度のブランド化事業の中で行った三線店調査の結果では、三線店が28件でそのうち組合に加盟している店は18件、従事者数が31名となっており、(5)の要件も満たしております。以上、長々とありがとうございました。

司会
仲嶺から説明申し上げました申出書についてご意見等ございませんか。
会議が始まる前に比嘉委員から既にご指摘をいただき、修正した箇所もございます。
はい、谷口委員。

谷口 真吾
琉球大学の谷口です。申出書のなかの11ページ、使用されている原材料の特徴・使用している理由の文章ですが、以前私が確認させていただいたのですが、文章の修正がどうなっているのか、確認したいと思いまして。

司会
仲嶺が回答いたします。

仲嶺 幹
産地の表記など、谷口先生からご指摘いただいていたのですが、今会議資料作成までに間に合わず、再度検討して表記法を書こうと思います。ただ、あまり限定的な書き方をしない方が良いというアドバイスをいただいております。

谷口 真吾
それは分かりますが、例えば棹のところ、「棹の曲がりや割れを防ぐために堅く強度の高い木材」という形にしますと、文章として変な文章になってしまいます。それから、「~する必要があることから黒檀が好まれる」というのも日本語として全く成立していない。要するに、かなり誤解を生む恐れがある表現が棹、胴、それから漆の箇所にも散見されます。これは国に提出する文書ですので、間違いのない表現をしたほうがよいと思います。例えば、棹の曲がりや割れだけでなく、折れに対しても強い材が大切だと思いますので、「棹の曲がりや割れ、折れを防ぐために、材の強度が硬く、材の密度が高い」。これは木材科学の分野での話ですが、材の強度が高いのと、密度が高いというのはまた違うことになります。そして、文章が長くなると冗長な印象を与えますので、「~する必要がある。よって棹の原材料として黒檀が好まれる」。という書き方をすると読みやすくなります。かなり専門的な部分で引っかかる箇所があったため、修正させていただきました。チーガについて記述した箇所も、「皮を張った際の力」という表現がわかりづらいので、張力を言いかえるべきだと思います。「張力に耐えられる強固で軽い材が好まれる」。また、漢字で桑の木と書いてありますが、これはカタカナに統一した方が良いです。

仲嶺 幹
大変ありがとうございます。ぜひ参考にして修正していきたいと思います。

司会
続きまして比嘉委員、先ほどいただきましたご意見をこちらでお話いただけないでしょうか。

比嘉 康春
既に事務局に修正を依頼してありますが、以前にいただいた資料の部位の箇所に「鳩胸」と書いてありました。申出書の13ページからそれぞれの三線の型の正面と側面の写真がありますが乳袋と書かれた部分が全て鳩胸だと思います。これは全ページに渡って修正していただくと。あと1ページに、三線南風原フェーバラー型の説明のなかで2番目の行ですね。三線で最も古い型と言われている南風原フェーバラー型という名称は『球陽』の170年という記述は1700年の間違いじゃないでしょうか。あとは「てにをは」の間違いが散見されます。

司会
ありがとうございます。ほかにもご意見等ございましたらお願いいたします。

比嘉 康春
今谷口先生がご指摘なされたように国に出す文章ですからやっぱり「てにをは」も、もう一度精査されたほうがいいと思います。私が気付いたところは、重要文化財は重要無形文化財になったり重要有形文化財になったり無形と有形が入り混じっていますので、こちらも統一したほうがいいと思います。あと園原さんの論文の引用についても誤字脱字そういうのが少しあったような気がするので、そこはもう一度精読されたほうがよろしいと思います。以上です。

司会
ありがとうございます。現在事務局で申請書類を随時整えているところではございますが、このような状況でございますのでぜひご意見等いただけたらと思います。また何かご不明な点等ございましたらご質問いただければと。

大工 哲弘
製造業者というのは離島にはないのでしょうか、調査されてないのですか。

仲嶺 幹
離島も含めて職人が直接現地に足を運んでチェックし、実際に作っているかを判断してこの数字になっております。見た目は作っているように見えるのですが実際に話をすると「最近はもう作ってないよ」という店舗が多くて。

大工 哲弘
例えば以前に質問したと思いますが、これは沖縄県となっていますが、例えば三線文化圏というのは奄美大島も含まれますがどうでしょうか、エリアは。

仲嶺 幹
奄美の三線は鹿児島県で工芸品の指定を受けているので、ほとんど一緒なのですが書類上は別になるのかと。

大工 哲弘
今年も何件か奄美大島の三線店を回ったのですが、ほとんど原材木は沖縄からとっているのですね。でもその規定のなかにはやっぱり現地材木って規定されているのですけども。

仲嶺 幹
やはり三線として地域を限定すると沖縄県という位置づけにはならないと。

大工 哲弘
文化圏は。

仲嶺 幹
はい。ということになっております。

大工 哲弘
はい。分かりました。

司会
ありがとうございます。何か他にございましたら要件1から5までございますのでご質問等お願いします。

比嘉 康春
この手工業であるということですが、荒割アラワチとか中割ナカワチその辺では帯1つを使っていますよね。
それはほかの他県の伝統工芸品のなかでもそういうケースはあるのでしょうか。

仲嶺 幹
はい。主立ったところで手工業であるこという部分で品質、形態、デザインと最終段階もしくは例えばですが触った部分とか色々荒割アラワチ中割ナカワチの下準備の段階という位置付けになって、木工関係、仏壇等の大きな枠組みで切るときには電気ノコギリ等が使用されているという位置付けになっております。

司会
ありがとうございます。ほかに何かご質問。谷口先生お願いします。

谷口 真吾
園原さんからのご指摘いただきまして、先ほどの11ページの表に一度戻っていただきたいです。それぞれの名前に学名を書くべきではないのか。要するに黒檀と書いてしまうと海外産でも海外の黒檀も日本に入った時点でこの漢字の黒檀ってこの字を書きますよね。その上でカミゲンとかカマゴンとか格分けをしているのですがここはきちんと流通国産であるべきだと、つまり学名からそれぞれ書く必要があるということだったわけです。
例えばイスノキもイスノキが標準和名として確立されたものですが地域によっては違う木をイスと言っている場合もあるので、学名を下に書くことを考えなければいけない。この木であるということを規定しなければならないと思いますがいかがでしょうか。

仲嶺 幹
その辺もわかりやすくするためにも確かに琉球黒檀と、黒檀というものが違うものというふうになるはずなので再度検討してまたご相談していただいてしっかりした書類いしたいとおみます。

谷口 真吾
では、ぜひ学名も入れてもらうことで、検討する必要がありますね。

園原 謙
逆に実際には、今琉球黒檀はほとんどないわけです。今後はそれが採れなくなるならば黒檀としておいたほうが輸入物も含めて黒檀を使えるということにはならないでしょうか。琉球黒檀と明記してしまうとほとんどないのですから、これからは要件に指定された材では作れなくなるわけですよ。

谷口 真吾
では、提案ですが、カキノキ科のディオスフィーラというものですがディオスファイロスフィーラというのは琉球黒檀なのですけどもカミゲン、カマゴン等三線組合で一度使用した経歴、形跡のある材の学名を三つか四つ併記することでその範囲に限定できるのかなと思うのですがいかがでしょう。

仲嶺 幹
こちらの表記も色々考えまして、主に使用されてきた材として近年流通が進むようになってから海外産の黒檀が使用されるようになったのですが表記の仕方は谷口教授がおっしゃったように琉球黒檀が主たる原材料として使用されてきたというのは歴史的な事実でありますのでそれらと同等の、先ほどの文言にもありましたように同等の用材、要は近しいもの、琉球黒檀に近いもの、そこに海外産の黒檀も含まれるというふうな表記が一番わかりやすいとは思います。やはり学名が入ると、ある程度はいいのですが琉球黒檀または黒檀という感じで。またはこれらと同等の材質を有する用材とするという文言がついていますので琉球黒檀に限定するものではないというふうな位置付けになるのではないかと思っておりますが。これに少しまた学名も括弧書きで足すかということを再度検討しようかと、またご相談に乗っていただければ。よろしくお願いいたします。

司会
園原委員お願いします。

園原 謙
はい。ちょっとこの指定の要件のところ、変換ミスだと思いますので括弧1の第2パラグラフの2行目、「擬人化、神格化を心みており」の「心みており」のことばは変換ミスですよね。「試みており」という意味です。それからちょっと気になったのが7ページ目の技術または技法の年代で、西暦、何世紀ごろというのは違和感がありまして、16世紀だったら16世紀頃でいいのかなと思います。もう単純化する。それから10ページ目、当館の事業名が出ておりますけど間違っておりますので。ちゃんとした正式な固有名詞、事業名を書いてください。

司会
ありがとうございます。鈴木委員お願いします。

鈴木 修司
先ほどの電動工具の話があったのですが、うちは壺屋焼ですとロクロ成形のときは電動ロクロを使っています。あと琉球漆器でいうと挽物という器ですね。やるときに木の型を入れてそこは電動で回してカンナで引いて成型するという、一応電動は現場では使われているのであとは規定がどうなっているかを確認されたらいいかと思います。今出た原材料の名称の話ですが例えば壺屋焼の場合は以前、私も関わった時に今はその白土が原料不足でそれがない場合はどうするのか、それを使わなかったら壺屋焼と言わないのかということか、ここ数年、結構壺屋焼としては問題になっており、その対策をどうするのかというのは議論されております。先ほど比嘉委員からお話があったように不足している物、今後かなり不足が予想される物に関してはどういう名称にするかということを今後見据えたうえで議論された方がいいと思います。

司会
ありがとうございます。お願いいたします。大工先生。

大工 哲弘
民謡合同連合会の代表を務めております大工と申します。7ページの糸掛けチル弦他ですか、次のウマというのが駒と解説があった方がよいと思います。僕の弟子が駒を忘れ、三線あげて牛くださいとこうやったことがあります。これは動物じゃありませんので駒というふうに表記したほうがいいと思います。これまで会議の中で原木が中心になって話されておりますが私はその一つにチルという、弦その変遷も書くべきではと思っております。なぜかと申しますと僕のお爺ちゃんが弾いていた頃は絹糸ではなく木綿の糸だったのです。チルを上げると切れたと、切れても結んで弾いていたという記憶がございます。確かこの三線の型の謂われを見ても江戸与那城ヨナー型は江戸上りする際にたくさん糸が巻くことができるようにと糸蔵を大きく改造したという話もあるほどです。ですから木綿かナイロン、テトロンという変遷で演奏者の歌声も変わってきていいることを表記すべきだと思います。皆様ご存知だと思いますが昔の名演奏家達は高く上げてGやDというふうなキーで歌う方はいらっしゃいませんでした。なぜかというと、上げれば糸が切れるからという理由がほとんどです。AかAのシャープで名人たちは歌っていた音源を聴くと、そういう時代の静寂した社会のなかでそのように低く弾いて歌ったという環境もあったと思いますが、チルの影響もあったということ。そういうチルの変遷とともに沖縄三線や歌声も変わってきたということ。テトロン、ナイロンも今滋賀県で製造されておりまして伝統としては沖縄で作っていないということも加味しながらそういう沖縄の伝統、ブランド化推進を進めていく方法も必要じゃないかと思っております。

仲嶺 幹
先ほどのウマの表記や部分名称、カラクイ等、今回書類を作るときに和名、ウチナーグチ名どちらかで統一を試みたのですが現在使用されていない名称もございまして現在三線屋が多く使っている呼称を中心に記載しました。おっしゃるように括弧書きでチルの後に弦とかかれているのはやはりウマの後に駒という表記をするように変更させていただきます。ご指摘ありがとうございます。

平田 大一
先生がおっしゃった、申出書の原本のなかで7ページになりますが、実はこの前の3ページに今部分名称の和名と沖縄名称がありますね。これと合わせてやるのであれば実はチル糸ってこういうふうに本来なっているのですよね。これがセットであればチルは括弧で糸と書きウマは括弧で駒と書くというのが一つ提案としてはいいじゃないかと思います。これ1個です。もう1個これは資料1に戻ります。2ページの先ほど園原先生がおっしゃった部分のちょっと下辺り、試みての下の2行後にまた平成15年7月にまとめられた県民意識調査によるというところの部分で?と思ったのが15年ということです。意識調査ってたぶん2、3年に1回ぐらいやっていると思います。もしデーターとしてこのいわゆる3分の1回がっていうところを強調したくて書いているのであれば問題はないですが、もしそうでなければ最近のものでもそれぐらい高い意識調査でデーターがあるのであれば平成15年でなくてもいいのではないかと、それに関して事務局のほうから話を聞けたらと思います。最後にちょうど1ページ戻って丸1番1ページ見たのですが15件、沖縄県で今品目中指定されている中で15件中13件が織物とか染め関係だという事を感じて、残りの2件といえばまさに壺屋焼と漆器だけで沖縄の伝統工芸品というところの中で何かびっくりしたのが、織りとか染めって指定がかなり細かいという印象でした。鈴木さんのほうから、もしコメントいただければと思いますが、三線は三線で一ついけるということ、メリット、デメリットもあるのかな。あるいは細くしているという染め、織りですね。この理由あれば聞きたいとお思いました。

仲嶺 幹
県民意識調査について毎年三線を持っていますかという項目があるわけではなく、2年おきに「三線を持っていますか」と質問しているようです。平成15年の調査項目に三線がありましたので。少し抜粋して当時の保有率をデーターとして使用させていただきました。その後「三線を持っているか」という調査が行われたのか、再度確認したいと思います。

司会
鈴木委員お願いします。

鈴木 修司
平田委員からのお話ですが、なぜ沖縄の工芸品の種類が多いかは総合事務局知念さんがご存知ではないかと思います。現場レベルの話をすると織りは割とエリアが限定されていてなお且つかなり狭いので組合活動においても統制が取りやすい、オペレーションがやりやすいように見受けられます。しかし紅型は同じ染めですが全県エリアです。先日紅型組合の理事長とも話しましたが情報の伝達や何かを把握したり、調べたり、何かルールが決定されているのかどうか等、統制が取りにくくて大変だというのは織りと全県エリアの伝統工芸の運営の仕方がかなり違うなと現場レベルで感じます。三線は今回もちろん全県、県内なので今後の組合運営ですとか情報の集め方とか。あとこちらの沖縄島のなかでは情報が回ったけども離島にはその情報が行かないとか、工芸業界のなかで情報格差があるので、そこは今後運営されるなかで留意しておくといいかと思います。

司会
ありがとうございます。沖縄総合事務局の知念課長補佐、お話しただけますでしょうか。

知念
織物のほうは市町村単位、比較的狭いレベルで織る人がたくさん集まって産地が形成されていて、それが今も残っておりその単位で申請をされているということだと思います。

司会
ありがとうございます。続きましてワーキンググループの調査報告として岐阜県可児市にあります。ヤイリギターへの視察を行いましたのでご報告させていただきます。

仲嶺 幹
今回ブランド化事業のなかで伝統工芸製品指定の書類作成を進めながら、やはり楽器としての品質の向上のため2月の3日、株式会社K.Yairi岐阜県にあるギターメーカーです。こちらが日本で一番国産のギターを生産しているメーカーであるということで、どのような取り組みを行っているか勉強してまいりました。理事長の渡慶次道政、自分と枝川勝さん、職人3名とコーディネーターの山田さんと事務員二人計6人で行ってまいりました。三線と同じ楽器であるギターを手作業で製作することにこだわりを持つK.Yairiの理念や経営方針、商品開発や後継者育成に向けた取り組みを見学することで国指定を視野に入れた三線のブランド化、三線業界のよりよい発展に反映していくことを目的として行ってまいりました。抜粋しながら読み上げさせていただきます。1935年、1代目が木製楽器製作所を設立、一貫して天然目の材にこだわり30人ほどの職人による多種少量の手工生産を守り続けると。今では国内外でギターの工業化が進み天然木での手工業によるギターの生産が貴重になるなか、手工業ならではの品質のよさが国内外の演奏家に広く支持され著名な演奏家からも注目されています。こちらヤイリギターの写真です。有名どころでいえば『島人の宝』のBEGINの一五一会なども生産したメーカーです。職員が財産でありその次が材料、後世に残るものは本物のみという理念です。ギターの工業化が進みほかの企業が機械化するなかヤイリでは高品質を保つために手工業の生産にこだわり天然の材の確保に力を入れたそうです。ギターの一大ブームが起きた際に大きいメーカーは大型の機械を導入して大量生産を始めたそうです。しかしヤイリは材料の確保と人材育成に力を入れ、その差が今大きくでているとのことでした。今、ヤマハでもギター職人は5人しかいないそうです。一方ヤイリは2代目以降ずっと30人という人数を守り続けているというのがとても印象的でした。30人の職人で1日20本のギターを生産することがいい商品に向き合うちょうどよい規模であり、今後も変えるつもりはないと、この体制を維持するための努力をしていると。品質、材の確保についてもヤイリでは天然材にこだわり合板は使わず天然木ならではの振動を追求しているそうです。3年から5年かけ自然乾燥を行うため10年分の材料の確保がある。しかし材の輸入は年々厳しくなっているというお話でした。商品に関しては約100種類、派生型を含めると200種類、価格帯も大衆楽器であるギターだからこそ大衆が買える値段を維持しようとおっしゃっていました。使いやすさと形状は歴史の中で形作られているので大きく変えない。新しいものは試し、良いものは残っていくと、若い人の意見を取り入れ、審議にかけ、新商品にもどんどんチャレンジしているそうです。
営業は一切せずホームページと工房見学のみ。自分たちであそこに売り場を作ろうということはやらずに規模もこれ以上広げないという方針をとっているようです。品質管理については1日に20本のギターができるのを一人のスタッフが常時音色、弾きやすさ、雑音が入っていないかを基本的には一人の職人さんがチェックをしているそうです。
今回、強く印象に残ったのが、調子がいい、売り上げが上がった、上がった時期に機械化を進めたのではなくて材料の確保とあと人材育成に力を入れたことです。職人の離職率の低さ。長年培った技術が若手に継承されている。職人が働きやすい環境を作るということがそのまま技術継承にも繋がっているのを強く感じました。さらには一人のスタッフが全ての商品を厳しく管理し、クリアしたものだけを出荷している。修理部門では例えば板を張り合わせるときに木工ボンドではなく、ニカワを使用、修理がしやすくしてある為ヤイリから買ったギターは永久に修理することができるという永久品質保証をメーカーで取り組んでいるそうです。ヤイリでは熟練の職人から新人の職人まで同じ作業場にいながら日々高い技術が学べる環境が整っています。三線組合ではそのような場が少ないという現状があります。共同作業場などで熟練の職人から技を学ぶ機会、学ぶ場や勉強会を増やしていきたいと考えました。県立博物館の復元事業を通して共同作業に取り組んでおりますが、やはり一緒に仕事をして学ぶ部分がとても多く、大変いい機会だと感じております。今後とも先輩方からしっかり技術を学びたいというふうに感じました。また、当組合でも品質の基準を具体的に作っていきたいと思いました。最後にヤイリでは接着剤としてニカワを使用しています。修理時に材をはがす時、材を傷つかずに剥がすためだそうです。三線でも伝統工芸品として伝統的に用いられてきた材料、見直し、学び直す必要を強く感じました。以上、少し長くなりましたがヤイリの視察をして学んだことです。

司会
続きまして県立芸大と三線組合との連携協定の一つの成果として県立芸大の学生さんとの商品共同製作が進んでおります。本日は学生さん3人に来ていただきまして商品開発の状況等を説明していただきます。新垣さん、小嶺さん、山城さん、よろしくお願いいたします。

山城
まず今回は三線組合と沖縄県立芸術大学連携事業を行うことになりました。この事業は三線の伝統と未来について意識を共有しブランド化を目指す取り組みとしてスタートしました。今回この議場の一つとして三線組合のオリジナル商品の共同開発を行うことになり、私たち沖縄県立芸術大学は企画やデザインの部分で参加させていただいております。オリジナル商品開発プロジェクトで達成したい目標として、一つ目に県内外、海外の方を含めた多くの世代が三線に親しめるきっかけを作るということ、二つ目に商品として販売することで三線職人の後継者育成などの環境作りを手助けすること。以上の二つの目標を上げております。このプロジェクトは今現在進行しております。

新垣
10月から3月の半年間を目途に活動を行っております。10月23日から活動を開始し11月、12月の2ヶ月間は意見交換を行い、1月にアイテム、グッズにするものを絞り込みデザイン案を決めていきました。2月現在は決定したデザイン案をブラッシュアップし実際の大きさがイメージできるようにサンプル製作を行っています。3月には最終調整としてグッズ化に向けたサイズや色味などを調整した後、ロット数と発注する数等金銭面での調整をし、発注、納品する予定です。デザインをするにあたって三つの大きなコンセプトを決めてあります。一つ目は三線組合で販売する事、二つ目は幅広い年齢層に親しまれるものである事、三つ目は三線が伝わるものであるという事です。以上を重要なポイントとして取り組んでいきます。そのほかにもカラフルであるとか、今までの三線のシックなイメージとは違う新鮮なものを作りたいということ。また低コストで沢山作ることができるという事をポイントにしてデザインを作っています。現時点ではクリアファイル、サコッシュ、サコッシュはバッグです。トートバッグのようなバッグ、一筆箋、ステッカーなどが挙がっています。

小嶺
私は切手とステッカーのデザインを担当しております。イメージとしては色んな人が三線に持っているシリーズということで、イラストにしてステッカーにしています。今あるのは3種類でペリーとマリリン・モンローとチャップリンですけ。このほかにもスタンダードな琉装を入れる、ヤギが三線を持っているものなど7種類のイラストを描いてステッカー、切手にしたいと思っています。イメージとしてはカラフルにして色味は抑えつつ3色ぐらいで統一感を持たせながらあと7種類作っていこうと思います。今後の動きとしては打ち合わせやサンプル製作を通してブラッシュアップ、厳選していくこと、最終的なデーター調整を行って3月中に商品の完成を目指しています。

司会
ありがとうございました。無事に商品化した暁にはぜひご購入くださいませ。お願いいたします。続きまして本日、鈴木委員から沖縄染織業界の生産者の状況についてという報告文書をいただいておりますので、それについてお話をお願いします。

鈴木 修司
今回事前に頂いていた資料を拝見しまして今後の業界の振興にあたってぜひご検討いただいて、今後の計画に活かしていただければということで情報を提供させていただきます。現在、他の工芸の現状を踏まえて考慮した上で今後の計画が必要なのではないかと考えた時、染め織がわかりやすいので事例としてあげさせていただきました。

司会
沖縄染織業界の生産者の状況について、をご覧ください。

鈴木 修司
今沖縄の伝統工芸従業者数は57年をピークに、ピーク時の平成27年度で織物が約70.1%減少、紅型が56.7%減少しております。これに伴って織物染め業界では後継者不足と原材料不足が起こり、深刻な問題になっています。次に大きな要因は作り手の収入がなかなか上がらず時代が進むにつれて他業種との賃金格差が出てきているという事です。
次に沖縄の染織の生産者の年間生産額、少し古い情報ですが平成20年に調査をし、これによると76.5%の生産者が年間生産額100万円以下、これは月換算すると8.3万円以下となります。さらに約50%が50万円以下、月換算すると4.2万円以下という状況になっております。こういう状況が進んでいくと後継者が減り、後継者が減るとさらに原材料を作る人が減るというような状況が生まれて負のスパイラルに陥り、減少が進んでいるという状況になります。沖縄の織り染めはどちらかというと女性の生産者が副業として従事する方が多いです。これだけで食べていく事は難しい。三線の皆さんはご存知の通り男性の従事者が多く家庭収入の担い手としての役割が大きいので収入・収益の改善がとても重要になると思います。沖縄も2025年から人口が減少し、労働力人口も減っていきます。労働力人口が減ると人手不足のために給料が上がります。近年でもアルバイトの時給が上がっており、それに伴い工業業界、焼き物、ガラスもそうですが深刻な人手不足が既に起きています。この状況はさらに深刻化していきます。今後国の伝産指定をとり三線の振興を図る上で、その収益をあげるための価値の向上とブランド力アップが必要かと思います。最初に事務局から説明があったようにこの伝産法というのはあくまでも伝統工芸産業の振興ですからこの産業をするにあたり、どのようにお金を回していくのか考えていかなければならないと思います。これは三線だけでなく沖縄の工芸業界、全国の工芸が抱える課題です。従事者の収入・収益をどのように増やすか考慮した上で色んな取り組みを行なっていただければと思っております。

司会
ありがとうございました。続きましては今年度の総括と来年度の取り組みについて、事務局の仲嶺からお話しさせていただきます。

仲嶺 幹
はじめに、今年度取り組んできたことをご報告いたします。
4回県産三線普及ブランド化委員会を平成29年第7月6日に執り行いました。そのなかで昨年度のブランド化事業の振り返りをしながら伝統的工芸品指定書類の作成スケジュールや、県立芸大との連携協定の締結を報告。また、音楽団体の紹介と経過報告、三線販売店アンケート調査の中間報告、『三線と沖縄の人々』というテーマの大城學委員の講話、さらに工芸品全体の、現状、課題、未来に向けた取り組みについて鈴木修司委員にお話しいただきました。また平成29年11月7日に第5回県産三線普及ブランド化委員会を執り行い、三線販売店の調査報告と演奏団体との連携したアンケート調査の報告を行いました。

演奏団体の加盟人数の調査や三線演奏家を対象に三線に関するアンケートを行いました。さらに、県産三線普及ブランド化について東京銀座で大工哲弘委員、人間国宝の照喜名朝一委員、当組合の理事長の渡慶次道政の三人でトークショーを行い、その後三線の演奏もしていただきました。そこで来場者を対象にアンケート調査を行いました。沖縄県立芸大の学生と取り組んでいる商品開発の進行状況を報告しました。また銀座わしたショップの渡久地氏から銀座わしたショップでの三線の売れ行きや沖縄のわしたショップでの人気、総売り上げ等をご紹介していただきました。今年度の総括は以上です。続きまして来年度の取り組みについて、第一に県産の三線の材料となる木材の調査を行う必要がある。また現在使用している材の代替材の検討や県内での造林など、材料の調達法について県森林組合に協力を要請し取り組んでいく。第二に三線愛好家に三線の材についても知っていただくために棹やチーガ等で使用している材を三線組合のホームページに掲載しております。今後は谷口教授にもご協力いただき組合のホームページで県産材の魅力をしっかり伝えさらなるブランディングを図りたいと考えております。第三に現在、県産チーガを製作する職人がいないため三線組合が共同作業場を確保し工芸指導センターと協力して県産チーガの製作を行っていきたいと考えています。最後に各古典音楽、民謡団体の方々へ三線の伝統工芸品の指定またはブランド化の指定またはブランド化の内容について知っていただくために各団体の代表者に県産三線普及ブランド化へオブザーバーとして参加していただきたいと考えています。各演奏団体のオブザーバー参加については大工先生からご提案いただきましたので、ここで一言頂戴したいと思います。

大工 哲弘
これまで意識調査などを通して、三線を取り巻く現状を把握させていただきました。一般の意識調査とは別に今後は古典音楽も含めた実演家の方々のご意見も賜りたいなと思います。実は今沖縄には民謡団体が15団体ほどございますが私はそのうち9団体の共同代表を務めております。本日ご列席の先生方にオブザーバーとして参加していただき、一緒に意見交換できたらと考えております。また3月4日は三線の日ということで、主催のRBCと提携して三線の調査を実施することはできないかと思います。せっかく三線愛好家の方々が一堂に会するわけですからそういう絶好のチャンスを逃すこともないのではないかと思い次年度の計画の中に盛り込んでいただければと考えております。

仲嶺 幹
民謡協会をまとめていただいている大工先生の提案で各流派がオブザーバーとして集まる機会をできれば7月ごろに実現できればと考えています。最後に、次年度の県産三線普及ブランド化委員会の日程について、第7回が7月ごろ、第8回が11月ごろ、第9回は最後ということで3月の2日こちらは既に日程も決まっておりまして、沖縄県立博物館、こちらの2階です。講堂でお客さんを招いて国指定の報告が実現できればと考えております。第7回、第8回に関しては後日日程調整を行いたいと思っております。

司会
続きまして最後になりますが意見交換を進めていただきたいのですが、どなたかご意見をいただけましたらと思います。比嘉学長お願いしたします。

比嘉 康春
ギターのヤイリでの調査ですがあそこで30人ぐらいの職人が一緒に仕事をしていると、今組合に加盟されている三線職人も30人ぐらいが集まって共同作業できるようなそういうヒントにはならないかと考えておりますがいかがでしょうか。

仲嶺 幹
やはり先輩方をはじめ、職人一人ひとりが特殊な技術を持っておりますのでぜひ一緒に作業し互いに切磋琢磨できる場所と機会が必要であると考えています。

司会
園原さんよろしいでしょうか。ここでも展示いただければ。

園原 謙
来年の三線展は三線保存育成会の30周年を記念して行うもので家宝としての三線、特別出品で博物館の物もお出ししますがやはり人々に愛され親しまれている自分のオンリーワンの三線が主題になりますので、自分の家宝としての三線をお弾きになるのは大変結構だと思います。前回、比嘉先生に弾いていただきまして、三線の聞き取り実験調査をしましたが辛うじていい評価をいただいいたので胸をなで下ろしたのですが、100年以上経っていますから、「開鐘ケージョー」といわれる三線を弾くのは勇気がいりますね、弾いて、聴いていただくにはリスクが大きい感じがします。どうか心で聴いていただきたいと思っています。今回の次年度行う三線展では各家々でお持ちの家宝三線をテーマにしておりますので、よりこのブランド委員会の目指すウチナーンチュのスピリッツにより近いものなのかと思います。

大工 哲弘
私の弟子にチュニジア人がおりまして。この間オリーブの木で三線作れないかということで、首里のとある三線屋で今作らしておりまして、完成したらぜひ弾いてくださいとのことですが、いいそうです。彼は今アラブ大使館に働いておりましてそこで昔は沖縄のフナトウ三線があってエイですね。エイの皮で三線の皮がない時にそれを張ってウミンチュは演奏をしていたという話を聞いたのですが、じゃあ、チュニジアに行ってそのエイの皮を張ってきてくれるかって。で、オリーブの木で三線を作って持ってきてもらったのですが結構鳴りますよ、この魚の皮ですね。もう5年経つけど全然損傷はなくて、伝統とは別の話になりますが。例えば前回も照屋勝武さんがサルスベリだったかな。いろいろな木で作った三線があると思います。それを持ってきて弾き比べ歌比べでそういう展示をするのもおもしろいかと思っております。

司会
ありがとうございました。本日は関係機関の方が来ていただいておりまして、その方々から一言お話いただきたいと思います。沖縄県ものづくり振興課の上原さんお願いします。

上原
県におきましてはこれまで三線の国指定に向けた取り組みの支援ということで、平成28年、29年度、このブランド化事業の中で支援をしており、指定に向けた申請の手続きが目前ですが、この2年の中で予定通り事業が実施されていると思います。三線組合及び業界の皆様が取り組んでこられた成果だと考えております。平成30年度は最終年度となっております。次年度の取り組みについても引き続き支援していきたいと考えております。

司会
ありがとうございます。続きまして那覇市役所の知念さんお願いいたします。

知念
那覇市役所商工農水課の今日は代理出席ではありますけれども、今後も那覇市として伝統工芸品として、ぜひそのなかに三線を加えていただくという事でこれからも応援していきたいと考えております。

司会
ありがとうございます。総合事務局様お願いいたします。

知念
スケジュール的なことをお話ししますと、これから3月、4月で経済産業省の方で指定申請に向けた事前審査というのが行われる予定になっております。それを経て最終的には経済産業省のなかの委員会で議論をして、8月に委員会が行われる予定です。そこでうまく通れば3月には無事指定されているということになっていると思います。委員会で通ればということでございますが、一生懸命取り組んでおられるのでいい結果が出るのではないかと期待しております。

司会
ありがとうございます。本日、別事業で三線組合の方を支援していただいております沖縄県文化振興会様いらっしゃっておりますので、一言いただけましたら。

樋口
沖縄県文化振興会、樋口と申します。私ども文化振興会の方では環境形成推進事業という事業で三線組合さんの情報発信の部分に補助金を、資金的なご支援というのをさせていただいております。私たちもこの事業が継続されるようにまたこの環境形成の事業といいますのは三線の情報の普及のみならず組織の基盤の強化という部分が非常に大きなポイントになります。この市場の非常に難しい流れの中でいかにして三線というものを皆さんが今後も使っていただけるのか、購入していただけるのかという事をこの発信事業を通して一緒になって考えていきたいと思っています。皆さんもぜひ三線組合にお力添えをいただいて三線が盛り上がっていくようにご協力をよろしくお願いいたします。

司会
ありがとうございます。予定時間を過ぎてしまいましたがこれにて閉会させていただきたいと思います。次年度以降も引き続き三線組合、ブランド化のために皆様のご支援賜われますようよろしくお願いいたします。ありがとうございました。